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ガンと肥満度の関連性について

投稿者: | 2019年3月27日

身近な病気「ガン」

いまや、日本人の2人に1人はガンにかかり、3人に1人はガンが原因で亡くなる時代となっています。
ガンはもはや、他人事ではない、身近な病気として考える必要があると言ってよいでしょう。
ただし、ガン治療における成績も飛躍的に向上しており、特にこの十数年はガンの遺伝子解析や、それに対応した新しい化学療法も開発され、副作用のコントロールにおいては格段に発達してきています。

ガン検診について、その意義にはいろいろな異論がされていますが、基本は早期発見と早期治療が大切ということに変わりはなく、予防対策も必須であると考えられます。

ガンと肥満度の関連性について

ガンの予防に大切なことは、ガンの危険因子を遠ざけるということです。
その為には、ガンの危険因子を知っておく必要があります。
ガンの危険因子の代表的なものと言えば、「喫煙」があります。
ガン予防の観点から言えば、やはりタバコの煙は避けるべきであり、もちろん、喫煙者の側にいて煙を吸い込むことも避けたいところです。

加えて、アスベストも胸膜中皮腫の原因として知られていますし、子宮頸ガンはヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって引き起こされます。
また、生活習慣でいうと、疫学的調査により、食生活とガンの発症の関係も大きな話題を集めています。
中でも、意外な危険因子として注目されているのが「ガンと肥満度(BMI)」との関連です。

独立行政法人国立ガン研究センターにより、ガンと肥満度(Body Mass Index)の関連性を調査したものが報告されており、女性は差がなく、男性はBMIが21未満の痩せ型グループとBMIが30以上の非常に太っているグループでは、BMIが21~29のグループと比較してガンの発生率が高かったという結果になっています。
つまり、痩せていても太っていてもガンになりやすいということになります。

他にも、同じ研究グループにより肝細胞ガンについての「メタボリックシンドローム関連要因との関係」が報告されました。
それによると、高血圧、高血糖、低LDLコレステロール、高中性脂肪、肥満(BMI25以上)のようなメタボ関連要因のある人は、肝細胞ガンの発生リスクが約2倍高くなるとされています。

特に、高血糖と太り過ぎとの関連では、BMIが高くなる程肝細胞ガンの発生リスクが高くなり、高血糖でも太り過ぎでもない人に比べると、肝細胞ガン発生リスクが3.4倍であるという結果が出ています。
肝細胞ガンと肥満の関係については、以前から脂肪肝から肝硬変、肝細胞ガンになっていく経緯は知られており、その多くはウイルス性肝炎が原因なのですが、この結果を受けて、内臓脂肪の蓄積により肝細胞ガンへと繋がる危険性があるということを認識してくことが大切です。