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スマートフォンの電波は医療機器に影響する?

投稿者: | 2018年9月19日

スマートフォンの電磁波が与える影響

以前は電車内で通話している人を見かけることもありましたが、現在ではほとんど見かけることはなく、いまやほとんどの乗客がスマートフォンをいじっています。
このような場合、携帯やスマホが発する電波による、心臓ペースメーカーへの影響はどうなるのでしょうか。
各鉄道会社が優先席付近では携帯やスマートフォンの電源を切るように呼びかけていますので、心臓ペースメーカーを使っている人は優先席付近に乗車すれば安心ということになりますが、周りの人は、誰が利用しているかを知ることはできません。

誰かが側で携帯電話やスマートフォンを使うことで、その人の命に関わるような事があってはいけません。
実際に優先席の近くにいる人が、電源を切っているのを見かけたことはほとんどありませんので、このルールが徹底されない限り、心臓ペースメーカー利用者は安心して電車に乗ることができないことになってしまいます。
実際に、心臓ペースメーカーに及ぼす影響にはどのようなことが考えられるのでしょうか。

スマートフォン使用時の注意

心臓ペースメーカーの製造元医療機器メーカーでは、携帯電話やスマートフォンを利用する際、「通話、携行する場合は心臓ペースメーカーの植え込み部位から15センチ以上離してください」という注意書きになっています。
「15センチ」という基準は、総務省が定期的に行っている「電波の植込み型医療機器等への影響の調査研究」の調査結果に基づいています。

総務省が2014年に出した指針では、2012年7月以降にサービスを提供している通信方式の携帯電話やスマートフォンに関して、「最長で3センチ程度近づいた場合に、心臓ペースメーカーに影響を受けるケースがあった」として、余裕をもって15センチ以上離すことと書かれています。

ただし、3センチの距離で心臓ペースメーカーに影響があったのは一時的なもので、距離を離せばまたすぐに正常に戻ったと報告されています。
なお、スマートフォンを無線ワイファイの環境で通信を行った場合には、心臓ペースメーカーへの影響は見られなかったという結果だったそうです。

地域での異なる設定距離

関西鉄道協会とJR西日本では、「優先席付近では携帯電話の電源をお切りください」から、「優先席付近では混雑時に携帯電話の電源をお切りください」に変更されました。
これは先述した調査結果から、混雑時を除いて乗客同士が15センチ以下まで近くなることはないだろうという判断によるものです。
一方、首都圏の鉄道会社は以前のままとなっています。

これは、関東と関西では混み具合が異なることが理由とされており、関東は1日を通して混み合っているということが関係しているようです。
関西以外の地域でも、同じく変更はされていません。