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デング熱の現状と対策

投稿者: | 2018年7月17日

デング熱とは

「デング熱」とは、熱帯や亜熱帯地方で主に見られるデングウイルスの感染症のことで、ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ等の蚊によって媒介されます。
テング熱感染後の潜伏期間は2~14日(多くは3~7日)で、その後突然の発熱で発症します。
頭痛、結膜充血等を伴うことが多く、この初期症状に続いて、全身の筋肉痛、骨関節痛、全身倦怠感が現れます。
発症してから3~4日後には、胸部や体幹から発疹を発症し、顔や四肢にも広がります。

デング熱には現在のところ直接効く治療薬はなく、発熱や痛みの症状を抑える為の対症療法を行います。

現状

通常1週間前後で回復・治癒しますが、重症化すると出血傾向と血漿漏出を伴う重症型デング出血熱になります。
世界的に見ると、デング熱はアジアやアフリカ、オセアニア地域で流行しており、近年では中南米で患者数が増えています。

このように、世界的に感染リスクが高まっている昨今、日本でも国際化により人の往来が増えたことを背景に、デング熱の流行地で日本から訪れた旅行客がデング熱に感染して帰国後に診断される輸入症例が増えており、国内でもデングウイルスに感染する可能性が高まっています。

2014年の夏に1例の輸入症例が報告され、150例以上の国内感染が認められました。
ここ数年日本におけるデング熱感染は年間200例前後となっていますが、全世界で年間約1億人が発症しているとも言われている現在、一度国内で流行すると、爆発的な勢いで感染者が膨れ上がる可能性は大いにありえることになります。

デング熱への対策方法

デング熱は、蚊によって媒介される感染症で、人から人へ直接感染することはなく、日本脳炎のようにウイルスを増幅させるような動物も存在しません。
感染する経緯は、デングウイルスに感染した蚊に刺された人が感染し、その人が蚊に刺されると、その蚊にウイルスが移り、その蚊がまた他の非感染者の血を吸うことでその人の体内にウイルスが移るということを繰り返し感染が拡大していきます。

日本では、2014年に国内感染発生直後に厚生労働省が自治体向けに対応・対策の手引きを作成・配布され、国内発症の感染地となった東京都でも2015年以降の感染対策として蚊が発生しやすい水たまりの除去等を行っています。
2016年7月には、国立感染症研究所が具体的な診療ガイドラインというのを作成し、国内における感染時の対応をはじめ、実際の診療対応の考え方や手順について指示しています。

このように、医療機関への啓発も行われており、国内外の感染リスクが高まる中、他人事ではなくなってきていますので、テング熱に対する治療法や適切な対応について、改めて確認しておくことが大切です。